イントロダクション

大きな時代の波に翻弄されながらも、強く逞しく生きる家族たち。 今を生きる全ての人へ贈る、感動の物語。

鄭義信作・演出による舞台「焼肉ドラゴン」は朝日舞台芸術賞グランプリ、読売演劇大賞および最優秀作品賞など数々の演劇賞を受賞。熱狂的な支持を受け2011年・2016年と再演を重ね、多くのファンを魅了しました。そんな演劇界では一流の演出家であり、映画界では『月はどっちに出ている』、『血と骨』などで脚本家としも名高い鄭義信が本作では初監督に挑みます。

そして、長女・静花役に真木よう子、次女・梨花役に井上真央、三女・美花役に桜庭ななみと美人三姉妹が揃い、静花への思いを秘めたまま梨花と結婚する男性・哲男に大泉洋など日本映画界を代表する豪華キャストが集結。さらにキム・サンホ、イ・ジョンウンら韓国の名優が我が子や店に集う騒々しい客たちを、いつも温かなまなざしで優しく包みます。

「小さな焼肉屋の、大きな歴史を描きたい」と語る監督の言葉通り、70年代の時代の記憶、人々のぬくもりが鮮明に蘇り、明日を生きるエネルギーで溢れる人生讃歌の物語に仕上がりました。

「焼肉ドラゴン」のここがすごい!

初演は2008年。初日の幕が開けた後、瞬く間にその口コミが広がり、チケットは争奪戦に。
ソウルでは、感極まった観客の一人が過呼吸になり、救急車で運ばれるという事態も!

読売演劇賞の大賞・最優秀作品賞、朝日舞台芸術賞グランプリなど数多くの賞を受賞し、演劇賞を総なめ!

演劇界では一流の演出家、映画界では「月はどっちに出ている」、「愛を乞うひと」、「血と骨」など(この3作品でキネマ旬報ベストテン脚本賞受賞)で一流の脚本家である鄭義信が“還暦の新人監督”として、初監督に挑戦!

物語

何があっても、本気でぶつかり、本気で生きた。

万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。

関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花、梨花、美花の三姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。
失くした故郷、戦争で奪われた左腕。つらい過去は決して消えないけれど、“たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる”それが龍吉のいつもの口癖だった。
そして店の中は、静花の幼馴染・哲男など騒がしい常連客たちでいつも賑わい、ささいなことで、泣いたり笑ったり―。

そんな何が起きても強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくるのだった―。

相関図

長女・静花(真木よう子)
次女・梨花(井上真央)
三女・美花(桜庭ななみ)
父・龍吉(キム・サンホ)
母・英順(イ・ジョンウン)
哲男(大泉 洋)
末っ子・時生(大江晋平)
長谷川さん(大谷亮平)
呉日白(イム・ヒチョル)
尹大樹(ハン・ドンギュ)
呉信吉(宇野祥平)
美根子(根岸季衣)

スタッフ

93年に「ザ・寺山」で第38回岸田國士戯曲賞を受賞。その一方、映画に進出し同年『月はどっちに出ている』の脚本で、毎日映画コンクール脚本賞、キネマ旬報脚本賞などを受賞。98年には、『愛を乞うひと』でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第一回菊島隆三賞、アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞など数々の賞を受賞した。「焼肉ドラゴン」では第8回朝日舞台芸術賞 グランプリ、第12回鶴屋南北戯曲賞、第16回読売演劇大賞 大賞・最優秀作品賞、第59回芸術選奨 文部科学大臣賞を受賞。韓国演劇評論家協会の選ぶ2008年、今年の演劇ベスト3 。韓国演劇協会が選ぶ 今年の演劇ベスト7。など数々の演劇賞を総なめにした。近年では「パーマ屋スミレ」「僕に炎の戦車を」「アジア温泉」「しゃばけ」「さらば八月の大地」「すべての四月のために「密やかな結晶」「赤道の下のマクベス」と話題作を生み出している。2014年春の紫綬褒章受賞。

【舞台 焼肉ドラゴン 受賞歴】
●日本
・第43回紀伊國屋演劇賞 個人賞(鄭義信)
・第8回朝日舞台芸術賞 グランプリ
・第12回鶴屋南北戯曲賞(鄭義信「焼肉ドラゴン」)
・第16回読売演劇大賞 大賞・最優秀作品賞
 同 優秀男優賞(申哲振「焼肉ドラゴン」)
 同 優秀女優賞(高秀喜「焼肉ドラゴン」)
 同 優秀演出家賞(梁正雄・鄭義信「焼肉ドラゴン」)
・第59回芸術選奨 文部科学大臣賞(鄭義信「焼肉ドラゴン」)

●韓国
・韓国演劇評論家協会の選ぶ 2008 年 今年の演劇ベスト3
・韓国演劇協会が選ぶ今年の演劇ベスト7
プロデューサー:森重晃
1955年生まれ、山口県出身。主な作品に『稲村ジェーン』(90/桑田佳祐監督)、『南京の基督』(95/トニー・オウ監督)、『私たちが好きだったこと』(97/松岡錠司監督)、『香港大夜総会 タッチ&マギー』(98/渡邉孝好監督)、『不夜城』(98/リー・チーガイ監督)、『光の雨』(01/高橋伴明監督)、『ヴァイブレータ』(03/廣木隆一監督)、『やわらかい生活』(06/廣木隆一監督)、『単騎、千里を走る』(06/チャン・イーモウ監督)、『軽蔑』(11/廣木隆一監督)、『さよなら渓谷』(13/大森立嗣監督)、『この国の空』(15/荒井晴彦監督)、『蜜のあわれ』(16/石井岳龍監督)、『幼な子われらに生まれ』(17/三島有紀子監督)などがある。
企画・プロデューサー:清水啓太郎
1968年生まれ、岡山県出身。主な作品に『ミスタールーキー』(02/井坂聡監督)、『天使の卵』(06/冨樫森監督)、『天国はまだ遠く』(08/長澤雅彦監督)、『秋深き』(08/池田敏春監督)、『なくもんか』(09/水田伸生監督)、『種まく人旅人 くにうみの郷』(15/篠原哲雄監督)などがある。またテレビ番組では「山田孝之の東京都北区赤羽」(14/TX)、「廃墟の休日」(15/TX)、「荒地の恋」(15/WOWOW)などがある。
撮影:山崎裕
1940年生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部映画学科卒業後、フリーの撮影助手を経て、1965年に記録映画『肉筆浮世絵の発見』(中村正義監督、小川益夫監督)でフィルムカメラマンデビュー。多くのテレビドキュメンタリー、記録映画、CMなどに撮影監督として参加する傍ら、多数の劇場用映画の撮影をも手掛ける。主な作品に、『ワンダフルライフ』(99/是枝裕和監督)、『誰も知らない』(04/是枝裕和監督)、『フタバから遠く離れて』(12/舩橋淳監督)、『海よりもまだ深く』(16/是枝裕和監督)、『永い言い訳』(16/西川美和監督)などがある。また、自身でもメガホンをとった『トルソ』(10)は第33回香港国際映画祭国際評価連盟賞にノミネートされ、第28回トリノ映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品された。
美術:磯見俊裕
1957年生まれ、大阪府出身。主な作品に、『2/デュオ』(97/諏訪敦彦監督)、『アカシアの道』(01/松岡錠司監督)、『美しい夏キリシマ』(03/黒木和雄監督)、『誰も知らない』(04/是枝裕和監督)、『殯の森』(07/河瀨直美監督)、『ぐるりのこと。』(08/橋口亮輔監督)、『生きてるものはいないのか』(12/石井岳龍監督)、『俺俺』(13/三木聡監督)などがある。『ワンダフルライフ』(99/是枝裕和監督)で1999年度毎日映画コンクール美術賞を受賞し、『血と骨』(04/崔洋一監督)では2005年度日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞。近年では、連続テレビ小説「あまちゃん」(13/NHK)の美術アドバイザーや、『あゝ、荒野 前篇/後篇』(17/岸善幸監督)、『64-ロクヨン-前篇/後篇』(16/瀬々敬久監督)などがある。
照明:尾下栄治
1965年生まれ、東京都出身。1982年より照明をはじめ、多くの作品で照明部チーフを務めたのち、『非・バランス』(00/富樫森監督)で照明技師デビュー。主な作品に、『紙屋悦子の青春』(06/黒木和雄監督)、『歩いても、歩いても』(08/是枝裕和監督)、『ディア・ドクター』(09/西川美和監督)、『空気人形』(09/是枝裕和監督)、『ボーイズオンザラン』(10/三浦大輔監督)、『冷たい熱帯魚』(11/園子温監督)、『黄金を抱いて翔べ』(12/井筒和幸監督)、『バースデーカード』(16/吉田康弘監督)、『獣道』(17/内田英治監督)などがある。
録音:吉田憲義
1971年生まれ、千葉県出身。主な作品に、『ノン子36歳(家事手伝い)』(08/熊切和嘉監督)、『すべては海になる』(09/山田あかね監督)、『白夜』(09/小林政広監督)、『余命』(09/生野慈朗監督)、『海炭市叙景』(10/熊切和嘉監督)、『さよなら渓谷』(13/大森立嗣監督)、『私の男』(14/熊切和嘉監督)、『そこのみにて光輝く』(14/呉美保監督)、『きみはいい子』(15/呉美保監督)、『オーバー・フェンス』(16/山下敦弘監督)、『無伴奏』(16/矢崎仁司監督、『島々清しゃ』(17/新藤風監督)、『キセキ』(17/兼重淳監督)、『光』(17/大森立嗣監督)など他多くの作品の録音、整音に携わる。
編集:洲﨑千恵子
1970年生まれ、東京都出身。主な作品に『しゃべれども しゃべれども』(07/平山秀幸監督)、『グーグーだって猫である』(08/犬童一心監督)、『僕たちは世界を変えることができない』(11/深作健太)、『箱入り息子の恋』(13/市井昌秀監督)、『悼む人』(15/堤幸彦監督)、『この国の空』(16/荒井晴彦監督)、『古都』(16/ Yuki Saito監督)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(16/平山秀幸監督)、『鋼の錬金術師』(17/曽利文彦監督)、『嘘八百』(18/武正晴監督)などがある。『必死剣鳥刺し』(10/平山秀幸監督)では、アカデミー賞優秀編集賞を、『太平洋の軌跡-フォックスと呼ばれた男-』(11/平山秀幸監督)では、日本映画技術奨励賞を受賞。
音楽:久米大作
1957年生まれ、東京都出身。日大芸術学部在学中にジャズ・フュージョングループ「プリズム」、「ザ・スクエア(現T-スクエア)」のキーボーディストとしてキャリアをスタートさせる。作・編曲家としてL’Arc-en-Ciel、Vampsのオーケストラ・アレンジ等、数多くのアーティストの作品に関わり、劇音楽では『その男、凶暴につき』(89/北野武監督)をはじめとしてアニメ『月詠 -MOON PHASE-』、『空戦魔導士候補生の教官』、『氷艶hyoen2017-破沙羅』など幅広いジャンルで活躍している。なかでも舞台音楽は多く、鄭義信舞台作品では「焼肉ドラゴン」、「パーマ屋スミレ」、「ぼくに炎の戦車を」、「しゃばけ」、「すべての四月のために」、「密やかな結晶」等数多くの作品の音楽を担当している。その他の主な舞台作品に、「アドルフに告ぐ」(15)、「もとの黙阿弥」(15)、「木の上の軍隊」(16)、新国立劇場「夢の裂け目」(17)(演出:栗山民也)等の井上ひさし作品がある。

©2018「焼肉ドラゴン」製作委員会

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